Copilot向けプロンプトの書き方と例文集
最終更新: 2026-07-16
Copilotには、コードを書くのを助けるGitHub Copilotと、資料作成やメールを助けるMicrosoft Copilotがあります。どちらも、こちらが書いたコメントや指示を手がかりに続きを提案してくれる点は共通です。プロンプトとは、AIに何をしてほしいかを伝える指示文のこと。ここではコードと業務文書の両方について、提案の質を上げる書き方を紹介します。
このページでは、Copilotで特に効果が高いプロンプトの書き方を、そのまま使える例文とあわせて紹介します。ページ下部には、Promptingのユーザーが実際に共有したCopilot向けプロンプトも掲載しています。
コメントで補完を導く(GitHub Copilot)
GitHub Copilotは、コードのすぐ上に書いたコメントを読んで続きを提案します。だからコメントを丁寧に書くほど、狙った通りのコードが出てきます。関数を書き始める前に、「何をする関数か」「何を受け取り、何を返すか」をコメントに書いておくのがコツです。悪い例は「// データを処理」のような曖昧な一行。良い例は「// 商品リストを受け取り、在庫が1以上のものだけを価格の安い順に並べて返す」のように、入力・条件・出力を書くことです。
関数名や変数名も手がかりになります。中身をよく表す名前を付けておくと、それだけで提案の精度が上がります。提案が意図とずれるときは、いきなり書き直すより、まずコメントを具体的にし直すと直りやすいです。
チャットには文脈と期待値を渡す
Copilotのチャットにエラーの相談をするときは、症状だけでなく材料をまとめて渡すと解決が早くなります。最低限そろえたいのは、エラーメッセージの全文、やろうとしていること、すでに試したことの3つです。「動きません」だけでは、AIも推測で答えるしかありません。
どう答えてほしいかも伝えましょう。「原因の説明と、修正したコードの両方を出して」「初心者にもわかるように、なぜそのエラーが出たのかから説明して」のように期待値を添えると、欲しい形の回答が返ってきます。長いコードを貼るときは、関係する箇所に絞ると論点がぶれません。
業務文書での使い方(Microsoft Copilot)
Microsoft Copilotで文書の下書きを作らせるときも、目的・読み手・分量を伝えるのが基本です。「取引先への納期遅延のお詫びメールを、丁寧だが簡潔に、200字程度で」のように条件を渡すと、手直しの少ない下書きになります。真っ白な状態から書き始めるより、たたき台をもらって整える進め方が速く仕上がります。
長い資料や議事録を要約させるときは、「誰が読むか」と「何を知りたいか」を指定します。「上司への報告用に、決まったことと次にやることだけを箇条書きで」と頼めば、全体を平らに縮めるのではなく、必要な情報だけを残した要約になります。
大きな作業は小さく分けて頼む
一度にたくさんのことを頼むと、Copilotの提案は的が外れやすくなります。「ユーザー登録の画面を全部作って」のような大きな注文より、「入力欄を作る」「入力チェックを足す」「送信ボタンの処理を書く」と小さな段階に分けて、一つずつ頼むほうが狙い通りに進みます。前の段階が形になってから次に進むと、Copilotも直前の文脈を手がかりにできるので、提案が噛み合いやすくなります。
業務文書でも同じで、「企画書を丸ごと」ではなく「まず構成の見出しだけ」「次に各見出しの中身」と刻むと、途中で方向を直しやすくなります。小さく頼んで、確認して、また頼む。この積み重ねが、結局はやり直しの少ない近道になります。
コードでもう一つ効くのが、書いてほしい処理の例を先に一つ示すことです。既にあるよく似た関数を近くに置いておくと、Copilotはその書き方や命名の癖に合わせて続きを提案します。プロジェクトの流儀にそろえたいときは、口で説明するより手本を一つ見せるほうが早い、というのはコードでも文書でも変わりません。
提案を鵜呑みにしない
Copilotの提案は便利ですが、いつも正しいとは限りません。特にコードは、それらしく動きそうに見えて、細かい条件で間違っていることがあります。受け取ったら、思った通りに動くか、例外的な入力(空・ゼロ・想定外の値)で壊れないかを自分で確かめる習慣をつけましょう。
文書の下書きでも、事実や数字はそのまま使わず、必ず元の資料と突き合わせて確認します。Copilotは作業の出発点を素早く用意してくれる相棒であって、最終確認はあなたの役目だと考えると、安心して使えます。
そのまま使える例文
関数の仕様を書くコメント
// ユーザーの一覧を受け取り、退会済み(isActiveがfalse)を除外し、 // 登録日の新しい順に並べ替えて、名前とメールアドレスだけの配列にして返す関数 function
入力・除外条件・並び順・戻り値をコメントで先に書くと、狙い通りの補完が出やすくなります。
エラー解決の質問テンプレ
次のエラーの原因と直し方を教えてください。初心者にもわかるように、なぜ起きたかから説明してください。 【エラー全文】… 【やりたいこと】… 【試したこと】… 【関係するコード】…
エラー全文・目的・試したことの3点をそろえると、推測に頼らない具体的な回答になります。
会議メモからの議事録生成
次の会議メモを議事録にまとめてください。読み手は参加していなかった上司です。「決まったこと」「保留・持ち帰り」「次のアクション(担当と期限つき)」の3つの見出しに整理してください。 (ここにメモを貼る)
読み手と見出し構成を指定すると、メモの丸写しではなく報告に使える形になります。