Claude向けプロンプトの書き方と例文集
最終更新: 2026-07-16
Claudeは、長い文章を読み込んで整理したり、こみ入った指示を丁寧にこなしたりするのが得意なAIです。渡した資料の中身を踏まえて答えてくれるので、「この文書を読んでから答えて」という使い方と相性が良いのが特徴です。プロンプトは、AIに何をしてほしいかを伝える指示文のこと。この指示の渡し方を少し工夫するだけで、Claudeの読解力や整理力を一段引き出せます。
このページでは、Claudeで特に効果が高いプロンプトの書き方を、そのまま使える例文とあわせて紹介します。ページ下部には、Promptingのユーザーが実際に共有したClaude向けプロンプトも掲載しています。
長文・資料をまるごと渡す
Claudeは、記事・議事録・契約書といった長い文書を貼り付けて、要約や分析をさせるのが得意です。手順はシンプルで、まず資料の全文を貼り、そのあとに「この資料をもとに〇〇して」と質問を続けます。自分の記憶や要約で伝えるのではなく、原文をそのまま渡すのがコツです。抜き出しや解釈の精度が上がります。
資料が複数あるときは、「【資料A】」「【資料B】」のように見出しで区切って貼ると、Claudeがどれを指しているのかを取り違えにくくなります。そのうえで「資料Aと資料Bで主張が食い違う点を挙げて」のように、資料をまたいだ質問もできます。
指示を構造化して渡す
依頼が複雑なときは、文章を一続きに書くより、要素ごとに分けて渡すほうが正確に伝わります。「# 背景」「# 依頼」「# 条件」のような見出しで区切り、それぞれに情報を書き込みます。悪い例は「新商品の紹介文を、初心者向けでSNS用に短く、でも専門的にならないように書いて」と一息に詰め込むこと。良い例は、依頼と条件を行分けして箇条書きにすることです。
してほしいことと、してほしくないことを分けて書くのも有効です。「やってほしいこと」「避けてほしいこと」を別の項目に立てると、Claudeが制約を見落としにくくなり、直しの往復が減ります。
思考の手順を促す
難しい判断や込み入った問題では、いきなり結論を求めず「手順を追って考えてから答えて」と一言添えると、答えの質が安定します。Claudeが途中の筋道を示してくれるので、結論だけを見て鵜呑みにするより、どこで判断したかを確認できます。
「まず論点を整理し、それぞれについて検討してから、最後に結論をまとめて」のように、考える順番そのものを指定するのも効果的です。比較や意思決定では、先に評価の観点を出させてから判断させると、思いつきではなく筋の通った回答になります。
トーンと文体の指定
Claudeは、文章の丁寧さや硬さの調整が得意です。「取引先に送る丁寧な敬語で」「社内チャット向けにくだけた口調で」「専門用語を避けて中学生にもわかるように」など、読み手と場面を伝えると、同じ内容でも届け方が変わります。
既にある文章のトーンだけを変えたいときは、「意味は変えずに、もっと柔らかい言い回しに」と指定します。元の情報を保ったまま印象だけを整えられるので、メールや告知文のトーン調整に向いています。
根拠となった箇所を示させる
資料を読ませて答えさせるとき、便利さの裏に一つ注意点があります。AIは、それらしく聞こえるものの資料には書かれていない内容を、つい付け足してしまうことがあります。これを防ぐには、「その結論の根拠になった部分を、資料から引用して示して」と一言添えるのが効果的です。答えと根拠がセットで返ってくるので、本当に資料に書いてあることなのかを自分の目で確かめられます。
さらに踏み込むなら、「資料に書かれていないことは『記載なし』と答えて」と指定しておくと安心です。こうしておけば、Claudeは分からない部分を無理に埋めず、正直に「該当なし」と返してくれます。契約書のチェックや事実確認のように、正確さが求められる作業ほど、この一手間が効いてきます。
ここまで見てきた「資料をまるごと渡す」「指示を構造化する」「手順を促す」「根拠を示させる」は、別々の技ではなく組み合わせて使うものです。長い資料を貼り、依頼を見出しで整理し、手順を追って考えさせ、最後に根拠つきで答えさせる——この流れを一通のプロンプトにまとめられれば、Claudeの読解力を最大限に引き出せます。うまくいった型は、ぜひPromptingで共有してください。
そのまま使える例文
長文資料の要約プロンプト
以下の資料を読み、要点を箇条書きで5点にまとめてください。そのうえで、初めて読む人が誤解しやすい点を1つ補足してください。憶測は加えず、資料に書かれていることだけを使ってください。 (ここに資料を貼る)
「資料に書かれていることだけ」と縛ると、それらしい作り話(誤った補完)を防げます。
文章のトーン変換プロンプト
次の文章を、意味を変えずに、取引先へ送る丁寧な敬語に書き直してください。かしこまりすぎず、読みやすさは保ってください。変更した主なポイントも3つ挙げてください。 (ここに文章を貼る)
「意味を変えずに」と添えるのが肝。内容はそのままに、印象だけを整えられます。
複数案の比較検討プロンプト
次の3つの案を比較してください。まず「費用・手間・効果」の3つの観点を説明し、その観点ごとに各案を評価する表を作り、最後におすすめとその理由を述べてください。案1: … 案2: … 案3: …
評価の観点を先に決めさせると、思いつきではなく筋の通った比較になります。