ChatGPT向けプロンプトの書き方と例文集
最終更新: 2026-07-16
ChatGPTは、同じ質問でも「聞き方」によって回答の質が大きく変わります。この聞き方にあたる指示文がプロンプトです。プロンプトを少し工夫するだけで、あいまいな一般論しか返ってこなかったChatGPTが、あなたの状況に合った具体的な答えを返すようになります。
このページでは、ChatGPTで特に効果が高いプロンプトの基本テクニックを、そのまま使える例文とあわせて紹介します。ページ下部には、Promptingのユーザーが実際に共有したChatGPT向けプロンプトも掲載しています。
役割を与える(ロールプレイ)
最初に「あなたは〇〇です」と役割を与えると、回答の視点と専門性が安定します。たとえば「あなたは経験豊富な人事担当者です」と始めるだけで、職務経歴書の添削は一般論ではなく採用者目線のフィードバックに変わります。
役割は具体的なほど効果的です。「マーケター」より「BtoB SaaSのコンテンツマーケター」のように、業界・立場・経験年数まで指定すると、前提の説明を省いても文脈の合った回答が得られます。
出力形式を指定する
「表にまとめて」「箇条書きで5点」「300字以内で」のように出力形式を指定すると、後工程でそのまま使える形の回答になります。形式の指定がないと、ChatGPTは長い散文で答えがちです。
報告書やメールなど定型文書を作るときは、見出し構成そのものをプロンプトに書いてしまうのが確実です。「①結論 ②理由(3点) ③次のアクション、の構成で書いてください」のように骨組みを渡します。
文脈と制約条件を渡す
ChatGPTはあなたの状況を知りません。「誰が・何のために・どんな前提で」使うのかを渡すことで、回答の的が絞られます。悪い例は「ブログのタイトルを考えて」、良い例は「30代の初心者エンジニア向け技術ブログの、TypeScript入門記事のタイトルを10案。クリックしたくなる疑問形を混ぜて」です。
してほしくないことも明示しましょう。「専門用語を使わない」「絵文字は入れない」「敬語で」のような制約は、後から直す手間を大きく減らします。
一度で完璧を求めず、対話で改善する
ChatGPTの強みは対話で回答を磨けることです。最初の回答が期待と違っても、「もっとカジュアルに」「2番目の案を深掘りして」「小学生にもわかる例えで」と追加指示を重ねれば、数往復で目的の品質に到達します。
うまくいったやり取りは、次回から1つのプロンプトにまとめられます。「役割+文脈+形式+制約」を1通にした自分専用のテンプレートを育てていくのが、ChatGPT活用の近道です。完成したテンプレートは、ぜひPromptingで共有してください。
お手本を見せて出力の型を教える
望む答えの形が決まっているなら、言葉で説明するより実例を1つ見せるほうが早いことがあります。「こういう入力には、こう答えてほしい」という組をプロンプトに1〜2例入れておくと、ChatGPTはその型をまねて残りを処理します。たとえば商品名からキャッチコピーを量産したいとき、最初に理想の組を1つ示すだけで、以降は同じ調子とリズムでそろえてくれます。言葉で「短く印象的に」と指示するより、良い例を1つ見せるほうが伝わる場面は多いのです。
この方法は、書式が独特で言葉にしづらいときほど効きます。決まったフォーマットへの変換や、分類のラベル付けなど、「見ればわかるが説明はしにくい」作業は、良い例を数個渡すのが近道です。ただし例が1つだけだと、たまたまその例に引っ張られて偏ることがあります。傾向の少し違う例を2〜3個そろえておくと、ChatGPTが共通するパターンだけを抜き出して当てはめてくれるので、結果が安定します。
なお、例を見せる方式は指示文が長くなりがちです。毎回のように使うパターンなら、良い例と指示をひとまとめにした雛形を作って保存しておくと、次からは中身を差し替えるだけで済みます。ここまで紹介した役割・形式・文脈・制約・お手本という道具は、どれか一つだけでも効きますが、組み合わせるほど回答は狙いに近づきます。まずは今日の作業に一番効きそうなものから、一つ足してみてください。一度に全部を意識する必要はなく、慣れてくれば自然と手が動くようになります。うまくいった聞き方を書き留めておけば、それがあなただけのプロンプト集になっていきます。
そのまま使える例文
文章校正のプロンプト
あなたはプロの編集者です。以下の文章を、意味を変えずに誤字脱字の修正と読みやすさの改善をしてください。修正した箇所は箇条書きで理由も添えてください。 (ここに文章を貼る)
「意味を変えずに」と「理由も添えて」が肝。勝手な書き換えを防ぎ、学びにもなります。
会議アジェンダ作成のプロンプト
あなたはファシリテーションが得意なプロジェクトマネージャーです。次の会議のアジェンダを作ってください。目的: 新機能の仕様決定/参加者: エンジニア3名・デザイナー1名/時間: 60分。時間配分つきの表で出力してください。
目的・参加者・時間の3点を渡すと、汎用テンプレではなく実際に使える配分になります。
学習ロードマップのプロンプト
あなたは未経験者の指導経験が豊富なプログラミング講師です。平日1時間しか勉強時間が取れない社会人が、3ヶ月でPythonの基礎を身につけるための週ごとの学習計画を表で作ってください。各週に理解度チェックの課題も1つずつ入れてください。
制約(平日1時間・3ヶ月)を先に伝えるのがポイント。現実的な計画に落ちます。